<ボーイング>

最後の717

  

 ボーイング717の最後の機体が去る4月21日、ロングビーチの組立て工場を出た。この5月にエアトラン航空へ引渡される。これで717の製造は全て終了となる。

 717は、かつてダグラスDC-9を基本として、マクダネル・ダグラス社がMD-95の名前で開発したもの。1997年にボーイング社と合併して、717と呼ばれるようになり、1998年9月に初飛行、99年から引渡しがはじまった。ボーイングの旅客機としては最も小さく、座席数は106席。標準型の717-200と、エンジン出力を上げて燃料搭載量と総重量を増し、航続距離を伸ばした717-200HGWがある。

 この717最終号機は156機目に当たる。それを受領するエアトランは717の最初の顧客でもあり、717製造数の半分以上を購入し、現在87機を運航中。ほかにボーイング737-700を21機保有、55機を発注している。

(西川 渉、2006.5.3)

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