米『アビエーション・ウィーク』誌のウェブサイトに最近――おそらくは今年から「アビエーション・ナウ」という頁が出現した。航空関連のニュースを刻々に表示するらしい。
この「アビエーション・ナウ」という言葉は、『航空の現代』の読者にはお分かりいただけるかと思うが、3年前に私が考えて本頁の開設当初から使ってきたタイトルである。表紙冒頭に掲げた銘板に見られる通りだが、別に意匠登録などをしていたわけではないので、誰が使おうと文句をいう筋合いはない。けれども、何しろ相手は権威ある航空雑誌で圧倒的な大出版社マグローヒルを背景とするマスコミだから、アクセス数もケタ違いに多いだろうし、そのうちに向こうが本家で、こちらがその真似をしたと思われるようになるかもしれない。
実際は無論そうではない。こちらが家元で、向こうは分家というか、後からできた新宅だということをここにはっきりさせておきたい。
そのように考えるならば、天下の「アビエーション・ウィーク」誌とこちらの頭の働きが同じ程度だったことが証明されたわけで、まんざらではないような気もしてくる。こんなことなら「aviationnow.com」というサイト名を早くから登録しておくべきだった。今頃はがっぽりとお金を儲けることができただろうに。
(西川渉、2000.1.23)
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