<ニュースの要約>

エクリプス500初飛行

 新星エクリプスが公約を果たした。ボーイング7E7の2004年中に200機受注は大言壮語に終わったが、エクリプスの年内に新しいモデル500を初飛行させるという目標は大晦日の12月31日午前10時16分に実現した。

 この5人乗りの個人用軽ジェット(VLJ:Very Light Jet)は同日2回の飛行をおこない、合わせて2時間26分を飛んだ。この間の最高々度は5,100m、最大速度は370km/hであった。

 エクリプス500は本頁でも何度かご紹介したように、2002年8月26日にいったん飛行したが、当時のウィリアムスEJ22エンジンをプラット・アンド・ホイットニーPW610Fターボファン(推力400kg)2基に換装し、改めて初飛行したもの。設計性能は高度12,500mを巡航695km/hで飛び、航続距離は2,370km。機内は与圧されている。

 今後は飛行試験用5機と地上試験用2機の合わせて7機で1年3か月のテストを重ね、2006年3月までに型式証明を取る予定。最近までの受注数は1,400機以上という。機体価格は117万ドル余(約1.2億円)。

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(西川 渉、2005.1.6)

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