<ファーンボロ2006>

航空ショーを見る

 今年のファーンボロ航空ショーは、私にとって6年ぶりであった。最後に見たのは2000年で、あのときはまだエアバスA3XXスーパージャンボの開発着手が決まる前で、ショー会場ではエミレーツ航空やエールフランスが発注意向を表明して話題を呼んでいた。

 以来6年が経過して、昔のA3XXは今やA380となり、雄大な姿を会場にあらわし、ゆっくりと上空を回って見せた。圧巻だったのはイギリス空軍の曲技飛行チーム「レッドアロウズ」が、このスーパージャンボの左右につく編隊飛行で、目の前を左から右へ、轟音をとどろかせながら通過して見せた。

 それにしても帰国2日目で、時差のせいか歳のせいかぼんやりした眠気が覚めず、余りの情報過多で混乱し、どこから手をつけ、どう整理していいのか、頭の中も部屋の中も散らかったままである。

 取りあえず撮ってきた写真の中から、レッドアロウズの演技のもようをいくつか取り出してご覧に供したい。


エアバスA380とレッドアロウズの編隊。
写真の色の良くないのが残念


演技するレッドアロウズ

私の滞在したロンドンの4日間は連日の猛暑であった。
真っ青な空に向かってカメラを構えていると、
カンカン照りのために顔も手の甲も真っ赤に腫れ上がり、
熱射病で倒れるかと思われた。
その苦労の割に大して美しい写真がないのは、
残念ながらウデのせいである。

(西川 渉、2006.7.24)

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