<HELI-EXPO 2006>

アグスタウェストランド

 アグスタウェストランド社はイタリアのアグスタ社とイギリスのウェストランド社が2000年に合併して誕生した国際合弁企業であった。しかし、このほどイギリス側の株式をすべてイタリア側が買い取り、ウェストランドの名前を付けたまま、純イタリア企業となった。

 アグスタウェストランド社の2005年実積は、受注数が162機で、金額にして前年度の2倍。引渡し数は121機だったという。


フェニックス警察向けのA109

 アグスタA109の人気は依然として衰えない。この3月、日本の警察も3機を導入したばかりである。

 そのA109のキャビン内部を広げて、大きなスライディングドアを取りつけ、窓も大きくしたA109Sグランドは昨年6月1日に型式証明を取得、最近までの受注数は60機を超えた。今年の生産予定は22機、来年は25機の計画。

 警察機のほか救急機や要人乗用機としても好適である。


 HAI大会の会場で米ERAヘリコプター社へ引渡されたAW139

 ERAは、AW139中型双発ヘリコプターを20機発注しているが、これは3機目。これらのAW139は昨年来メキシコ湾の石油開発に飛んでいる。

 AW139は、三井物産エアロスペース社からも12機の注文を受けた。金額にして、およそ1億ドル(約120億円)に相当する。来年から引渡しがはじまる予定。三井は先にも3機を発注しており、今回の12機はその追加分である。3機はすでに日本へ引渡され、警視庁が使用する。

 これでAW139の受注数は170機に近づいた。そのうち30機が引渡しずみ。

(西川 渉、2006.3.11)

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