<イカロス出版>

HELI WORLD 2008

 

「わが国唯一の総合ヘリコプター年鑑」と銘打った「HELI WORLD 2008」が出版された。今年版はドクターヘリ特別措置法の成立にちなんで「ドクターヘリ完全研究」を特集している。私も「ドクターヘリの現状と将来」「ドクターヘリを理解するための一問一答」「ヘリコプター事故分析」の3篇を書かせてもらったが、書いていて力が入ったことは確かである。

 その中の一節を、少しだけ下記に転載させていただく。

 ……ついでに言うならば、ヘリ、ヘリと呼び捨てにしないで、ちゃんとヘリコプターと呼んで貰いたい。ヘリコプターなどという長ったらしい言葉を使っているために、つい「ヘリ」と言いたくなるが、本来ならばエアプレーンを飛行機、エアシップを飛行船、エアライナーを旅客機、グライダーを滑空機というようにヘリコプターにも適切な日本語を当てるべきである。回転翼航空機という日本語はあるが、こういうもたもたした言葉はいただけない。かといって「直昇機」は中国語だから、躊躇したくなる。いつまでもヘリコプターなどと呼んでいる限り、これは筆者の偏見だが、大きな発展はあり得ないのではなかろうか。回転機とか旋翼機とか、筆者も長年考えてきたが、良い言葉が見つからない。本誌で懸賞募集などやっていただいたらどうだろうか。


(イカロス出版、2007年11月30日発行、定価本体2,857円)

(西川 渉、2007.10.5)

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