<HH-47>
次期捜索救難機の計画中止 アメリカ空軍の次期捜索救難ヘリコプター(CSAR-X)に選定されたボーイングHH-47チヌーク計画が、ついにキャンセルになったもよう。
米オバマ政権は発足以来、国防予算の見直しをしてきたが、その一環としてチヌーク捜索救難機も俎上に上っていた。この計画は2年あまり前、既存のチヌーク・ヘリコプターを改修することでボーイング社との契約が決まり、そのための開発予算が7億ドル余り(約700億円)、量産になれば先ず150億ドル(約1.5兆円)の契約が結ばれる見こみだった。
ところが、選定に漏れたロッキード・マーチン社とシコルスキー社が異議を申し立て、政府説明責任局(GAO)も国防省の機種選定の過程に誤りがあったという調査結果を出したことから、空軍は入札のやり直しをすることになっていた。
しかし、新政権は問題の経過が複雑になりすぎており、そもそもそのような捜索救難機が必要かどうかも疑問ありとして、計画自体を中止することになった。
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米空軍次期捜索救難機HH-47チヌーク(2006.12.26)
(西川 渉、2009.6.4)
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