<本のしおり>

小気味よい毒舌

 本書『毒舌の作法』(吉川潮、ワニ・プラス、2017年2月25日刊)の面白いところは、馬之介が常々感じていたことと一致する意見の多いせいかもしれない。その毒舌によって名誉の負傷をした人は、たとえば次の通りである。

●ナベツネこと渡邉恒雄=傲慢無礼、傲岸不遜、おまけに暴言癖。見識と品位に欠け、風格のかけらもない。それに目つきが良くない。

●渡邉美樹=若手労働者を酷使しながら教育を語る偽善者。

●テレビに出てくるお笑い連中=芸人の臭いすらしない軽佻浮薄な呆け面を見ているとバカが伝染しそうになる。

●桝添要一=あの目付き、偉そうなものの言い様。タレントの馬鹿がうつって学者が愚者となり、インテリジェンスのかけらすら感じさせず、ついに痴事室から追い出され、桝添不要一となってしまった。

●政治家の妻=虎の威を借る女狐。この本には書いてないが、安倍首相夫人もそのひとりかもしれない。こういうのが亭主の足を引っぱるのである。

●ヒラリー=ビルを尻に敷くゴジラのような女。

●野村沙知代=悪妻の筆頭。不遜な言動が目にあまるうさん臭い女。 

●長渕剛=東京の田舎者。傲慢で評判が悪い。テレビで共演した女優に次々と手をつけ、制作スタッフに暴力を振るう。実態は無礼な成り上がりのチンピラにすぎない。

●橋本聖子=どう見てもツッパリのネエちゃん。知性のかけらも感じられず、政治理念があるとは思えない。ついにはイケメンの男性に自分からキスをするなど不見識な行動に至った。

●土井たか子=「行かず護憲」。政治家としての実績はないに等しい。社会党も「何でも反対党」から一歩も前進しなかった。

●細川護煕=バカ殿。節操に欠ける。潔く腹を切れ。

●関口宏=もったいぶった顔としゃべり方で、もっともらしいことを言う。あれは葬式で儀礼的にお悔やみをいう感じに似ている。死を悲しんでもいないのに、タテマエばかりの偽善人間。

●所ジョージ=小市民的な器用貧乏の見本。あの呆け面を見ると、とたんに気分が悪くなる。

●テリー伊藤=質の悪い油で揚げた天ぷらを食べたみたいな気分になり、胃酸が欲しくなる。

●三平=「笑点」の大喜利メンバーに入ったのは海老名家と日本テレビ局員の人間関係によるもので、「コネ入社」である。見るからにひ弱な「へなちょこ」だ。

 以下、電車の中で化粧をしながらいっこう綺麗にならない女、通勤電車の中でものを食うヤカラ、薄汚れた毛ずねを出した半ズボン野郎などが登場するが、上の例を含めてトランプ大統領の悪口雑言に比べるならば、ごく穏やかで上品なものである。詳しくは本書を読んでいただきたい。

(野次馬之介、2017.3.10)

 

    

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