<ロッキードF-35>

米空軍JSFにライトニングUの愛称

 ジョイント・ストライク・ファイターJSFは垂直着陸もしくは短距離離陸が可能で、しかも超音速で飛べる戦闘機という欲張った構想のせいか、開発の時間がかかっている。そのために費用がかさみ、もうやめたらどうかなどという意見も出てきたり、なかなか大変らしい。

 そんなところへ先日、ロッキード・マーチン社で公式ロールアウトの式典が行なわれたという報道があった。ブッシュ大統領にもご臨席を願い出たが、これは断わられたらしい。理由は不明である。

 このJSFロールアウトの式典で、米空軍はロッキード・マーチンF-35の愛称を「ライトニングU」とする旨の発表をした。いうまでもなく、第2次大戦中の有名なロッキードP-38ライトニング戦闘機にちなむもので、歴史と伝統に裏付けられた由緒ある呼称という。この発表の中には、ライトニングが如何に多数の日本機を撃墜したかという話も出てくるが、ここに書くのはやめておきたい。

 ロールアウトした1号機は空軍向けのF-35Aで、通常の滑走路で離着陸をするCTOL型。今年10月から飛びはじめるという。

 短距離離陸と垂直着陸をするSTOVLはF-35Bで、この方が本来のJSFといえようか。2008年2月に飛ぶ予定。そして空母搭載型のF-35Cは2009年1月に飛行する。


第2次大戦中のロッキードP-38ライトニング戦闘機
見るからに強そうだ

(西川 渉、2006.7.10)

(表紙へ戻る)