<シコルスキーS-76>
女王のヘリコプター シコルスキー社は新しいS-76C++ヘリコプター(登録記号G-XXEB)をイギリス王室に引渡した。このVVIP機の納入契約は2008年7月のファーンボロ航空ショーで調印されたもので、これまでのS-76C+(G-XXEA)に代わって今年9月から使われている。
英王室は1950年代初めからシコルスキー・ヘリコプターを乗用機として採用し、機種はR4に始まって、S-51、S-55、S-58、S-58T、S-76Bなど、ほぼ全機種に及ぶ。
S-76C++は出力増強型のターボメカ・アリエル2S2エンジン2基を装備、キャビンは6座席の静かなVIPインテリアで、機外騒音や大気汚染も少ない。
最大速度は286q/h。30分間の予備燃料を残して640kmの航続性能をもつ。ロンドンのバッキンガム宮殿からエジンバラのホリールード宮殿まで530kmの往復などに使われる。
下はこれまで使われてきたS-76C+ (西川 渉、2009.11.25)
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