<小言航兵衛>

悪 韓 論

  去る8月13日、韓国の議員連中12人が徒党を組んで、みんなで渡れば怖くないとばかりに竹島にやってきた。この事件を読売新聞は「上陸」と書き、朝日は「訪問」と書いている。外務省は「上陸」というが、実際は「侵入」か「押し込み」か「不法入国」ではないのか。

 要するに強盗やギャング団が押し入ってきたようなもので、わが家に強盗や泥棒が入ってきたのを「泥棒の訪問を受けました」などというだろうか。いや、朝日の諸公はそう云うのかもしれない。しかも、その記事は8月14日、朝刊7面の左下隅に1段で小さく出ているだけ。そんなに気をつかうのは何かよほどの裏事情があるに違いない。そういえば、朝日は朝鮮日報の隠れ子会社だという人がいたっけ。

 もっとも、竹島の実態はすでに戸締まりの鍵がかかっていないどころか、ドアも何も外されていて、コソドロどもが勝手に出入りできる状態にある。

 そこへやってきた韓国議員と称する窃盗団は、島にある家財道具も家も土地も「我々のものだ」と気勢を上げて戻っていった。本来なら、そんな窃盗団などは警察が捕まえるべきだが、国際社会は無法かつ無警察状態だから、捕まえるとすれば押し込まれた方が自分で捕まえるほかはない。

 しかるに腕力が弱いうえに気が小さいせいか、日本政府は「遺憾の意」なる決まり文句をか細い声で唱えるばかり。遺憾は当然としても、じゃあどうする積もりか。具体的な反撃がなければ、敵は痛くもかゆくもなかろう。むしろ、いつも同じ言葉を発するばかりでは小馬鹿にされるだけである。案の定、呼びつけられた駐日韓国大使は日本の抗議を「受入れられない」と答えて、平然と帰って行った。

 向こうがヘリコプターで竹島に踏み込んできたというのなら、こちらはオスプレイでもチャーターして行ったらどうか。米軍にとっては訓練にもなるはずで、そんな具体策を考える政治家はいないのか。外務省や防衛省に「撃ちてしやまん」の熱血漢がいないのは、まことに情けない限りだ。

 ここに『悪韓論』(室谷克実、新潮社、2013年4月20日刊)という本がある。著者は時事通信社の記者を定年退職した人らしいが、長年ソウル特派員をしていて、韓国人というよりも南北合わせた朝鮮人の呆れるばかりの悪癖・悪習・悪弊・悪性・悪徳を書いている。

 その冒頭は、いつのまにか日本に潜りこんできた韓流ブームの話。NHKを筆頭にどのテレビ・チャンネルをひねっても、朝鮮語が聞こえてくるのは韓国ドラマが大流行だからである。テレビ局としては、ビデオを買ってきて放送機械にはめ込むだけだから、安くて手っ取り早い。まことに都合のよいことだが、こんな安直番組でも愚かなおばちゃんたちを初めとして、視聴者の多くが知らず知らず洗脳されてゆくから注意しなければならない。

 というのは、あれは韓国政府の補助金による対外宣伝活動の一環であり、日本製ドラマのような単純娯楽作品とは異なる。これで朝鮮の似非(えせ)歴史を喧伝し、日本に悪態をついて、自国のブランドを高めようという魂胆なのである。

 すでに洗脳された韓流おばちゃんも多く、中にはれっきとした中年女優までがすっかりはまりこんで、宣伝のお先棒をかついでいるようだ。彼女は連休には必ず韓国にゆくというが、いったい何をしにゆくのだろうか。

 本書によれば、韓国には「外華内貧」という言葉がある。中身はボロでも、とりあえず外観を飾り立てる。日本の歌謡曲にいう「ボロは着てても心は錦」とは全く逆である。その延長線上にあるのが美容整形らしい。

 その実態は驚くべきもので、韓流ドラマの女優、料亭の酌婦、クラブの女給など、プロはまだしも、最近は普通人も含めて韓国女性の半分が整形をしているとか。というのも2005年1月4日、時の大統領とその夫人がそろって二重まぶたにする手術を受け、「美容整形大国」への道を開いた。

「一国の元首が夫婦そろって整形手術を受けるなど、他の国ではまずないだろう。韓国の輝かしい歴史だ」と著者は嗤っている。

 その大統領夫人にあやかろうと、韓国女性のだれもがこぞって整形外科医を訪れるようになった。最近では60歳未満の女性の2人に1人、正確には46%が整形手術を受けているという。男も5%程度が「済み」というから驚く。お寒い寒流ドラマならぬ韓流ドラマに出てくる役者も、本物の美人か人工の美人か、よく見極めて追っかける必要がある。

 整形顔は「嘘の顔」「偽の顔」である。しかるに恥ずかしげもなく嘘の顔をさらして歩くように、平気で嘘をつくのも韓国人の特性である。韓国は「嘘つき大国」である。したがって、嘘をつく国民に向かって政治家が嘘をついても罪にはならない。総選挙ともなれば、与野党こぞって蜃気楼のような福祉国家建設の公約を掲げるが、むろん実現したためしはない。

 日本でも南北朝鮮族の支援を受けた民主党が嘘ばっかりの公約を掲げて政権を取ったものの、マニフェストの一つも実現できなかったことはご承知のとおり。われわれは気づかなかったが、あれは韓国の選挙戦術を真似たのであろう。

 もうひとつの例は、韓国人は勤勉だといわれる。何故なら勤務時間が長いからだそうだが、その実態は、たとえばソウル区役所の職員が夜遅く外からやってきてタイムカードに相当する機械に指紋を押しつける。それが役所を退けた時間になり、残業手当の対象となり、勤勉の統計にもなるというのだ。韓国には大阪の橋下市長のような人物はいないのだろうか。

 韓国の嘘は個人的なことばかりではない。この国を代表する自動車メーカーは2002年にアメリカでエンジン出力の水増し広告が発覚して莫大な補償金を支払うハメになったが、2012年にも今度は燃費の水増し広告で集団訴訟を受けている。

 韓国を形容する言葉は、本書の目次を見るだけでも「格差王国」「就職浪人大国」「学歴過剰大国」「嘘吐き大国」「老人自殺大国」「詐欺大国」「欺術大国」「売春天国」「ヤミ金大国」などの文字が並ぶ。これらをまとめて、航兵衛としては「欺瞞大国」といっておこう。

 ちなみに韓国人は大国と呼ばれることを喜ぶ。戦前の大日本帝国にコンプレックスをもっていたためで、それがなくなると、今度は自分の方が「大韓帝国」と称することを考えた。しかし帝国では憚り多いと思ったかどうか、大韓民国にしたのであった。

 これを英語でリパブリック・オブ・コリアという。しかし大国の意味を持たせるために、英語名「グレート・コリア」にすべきだと主張する学者もいると、本書は書いている。「大」を望むものは、自ら「小」なることを立証しているようなものである。

(小言航兵衛、2013.8.15) 

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