<NBAA2004>

ベル・テールファン(2)

 

 

 今週のビジネス航空ショー(NBAA2004)で、ベル・ヘリコプター社が発表したところによると、MAPLテールファン機は順調に試験飛行が進んでいるらしい。最近はコロラド州の山中に飛んで高度試験をおこなったという。

 それによると、標高11,700フィート(×0.304=3,566m)の高地で地面効果外ホバリングをしたり、高度13,000フィート(3,960m)以上を飛んだりするなどの記録を残した。

 さらに左右の横進飛行では45ノット(×1.852=83km/h)の速度を出している。またコロラドからの帰途は、デンバーのエアメッソド社に立ち寄って騒音の低いことを示したもよう。

 

 

 このテールファン機は今年7月14日、ベル407改修機に取りつけて初飛行した。安全で騒音の少ない反トルク機構の開発が目的で、ベル社が構想中の次世代ヘリコプターに使用する。直径は40インチ(×0.0254=1.01m)で、今年初めから地上試験がおこなわれていたもの。

 このテールファンのほかに、ベル社では改良型ローターを開発中で、今年末までに試験飛行を開始する予定。

 また、これらを装着した次世代のヘリコプターMAPL(Modular Affordable Product Line)ファミリーは2008年からの実用化を目標としている。

 (写真は、いずれもベル・ヘリコプター社提供)

【関連頁】

 ベル・テールファン 

 ベル・ヘリコプター社の新戦略 

(西川 渉、2004.10.17)

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