<ロビンソン>

姿を見せたR66

 

 米ロビンソン・ヘリコプター社はこのほどR66原型機を完成し、飛行試験のためにFAAに登録した。同機はR22(複座)、R44(4席)に続く5人乗りのタービン機で、エンジンはロールスロイス社が新しく開発したRR300ターボシャフト(300shp)が1基。

 R66の開発計画は、すでに今年3月の国際ヘリコプター協会(HAI)の大会で、ロビンソン初のタービン機開発計画として公表されていた。ベル206ジェットレンジャーがそろそろ買い換えの時期を迎えたことから、その後継機の座をねらったものと見られる。

 胴体幅はR44よりも20cmほど大きく、後席は左右3列で、その後方にロビンソン機としては初めて手荷物室がついた。ローター直径はR44と同じだが、マストは20〜30cm高い。

 ロビンソン社は現用R22とR44を合わせて、2007年中に800機以上を生産する予定。ヘリコプターメーカーの中では小型機ながら、世界中で最も多くの機数をつくり続けている。

 この写真は出来上がったばかりのR66。これから地上試運転の準備に入るところらしい。横から見た外観はR44とよく似ているが、胴体はやや長く後方へ伸びて手荷物室が設けられ、エンジンルームのカバーがつけば、より流線型になるであろう。

(西川 渉、2007.10.12)

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