<セント・バーナード>

REGAの年賀状

 

 先日スイスのREGAから今年の大きなカレンダーと新年挨拶のカードが送られてきた。

 カードの表紙には上図のとおり、大きなセント・バーナード犬が風防メガネを頭に置き、無線交信のためのイヤフォンとマイクをつけて、天を睨んでいる図が描かれている。その首には金色のリボンを結んだシャンペンが吊ってあり、これで新年の祝杯を挙げようというのだろう。

 セント・バーナードは元来スイス原産の犬で、その昔アルプスの山中で雪の遭難救助犬として活躍、セント・バーナード峠の僧院では17世紀中頃から20世紀初頭までに2,500人の遭難者を助け、そこからセント・バーナード犬の名が生まれたという。この犬は救助にあたって、遭難者の体を温めるためのラム酒の樽をぶらさげていたらしい。

 そうしたセント・バーナード犬の伝説とREGAのヘリコプター救助を結びつけた図柄で、しかもカードの中をめくるとドイツ語、フランス語、スペイン語、英語で「セント・バーナードが飛び方をおぼえるまでは、今年もREGAがベストを尽くします」と書いてある。

 まことにしゃれた賀状であった。

 

表紙へ戻る