<ロシア>

2つのヘリコプター計画

 アグスタウェストランド社はロシアのミル工場と提携し、新しいAM159ヘリコプターの開発を計画中。同機は民間向け中型機で、総重量4.5トン。ロシアが2年前から計画し設計してきたMi-54ヘリコプターを基本とし、クリモフVK-118ターボシャフト・エンジン2基を装備する。今年末までに開発着手の正式決定がなされる予定。


AM159の開発へつながるか

 一方ユーロコプター社は、Mi-38大型ヘリコプターについて、再びロシアへの協力姿勢を見せている。同機はかつてユーロコプター社が30%の負担をして開発に参加、2003年12月22日に原型機が初飛行したが、その直後に同社の役割はおわったとして計画から離脱した。実際はロシア側が途中でルールを変え、航空宇宙産業に関しては外国企業による25%以上の参加は認めないことにしたため。

 Mi-38は最近までに84回の試験飛行を行ない、2008年から量産に入る予定。


Mi-38

(西川 渉、2007.7.19)

表紙へ戻る