シンガポール航空ショー

 2月19日、シンガポール航空ショーが始まった。会場はチャンギ国際空港。その上空をシンガポール空軍の曲技飛行チーム「ブラック・ナイツ」が通過し、開会を祝った。

 使用機は赤と白に塗り分けたF-16Cが6機。普通の定期便が発着する国際空港で、ショーの会期中は連日11回の編隊曲技をすることになる。時間は20分間。シェブロンロールなど16種類の演技を見せるとか。

 ここを本拠とするシンガポール航空は、すでに2機のエアバスA380超巨人機を受領し、シドニーへの定期運航を順調に続けている。間もなく3機目を受領し、3月18日からロンドンへの定期運航を開始する。シンガポールを夕方飛び立ってロンドン・ヒースロウ空港に朝早く到着する。そして昼頃ロンドンを発って翌朝シンガポールに到着するという時間割。

 シンガポール航空は今もA380を運航する唯一のエアラインだが、4機目を受領する5月からは東京への乗り入れを開始する。さらに機数が増えるにつれて、香港、サンフランシスコへの定期運航も始める計画。

 シンガポール航空のA380は昨年10月25日の定期運航開始以来きわめて順調な飛行を続けており、1月なかばまでに150回、1,100時間を飛び、2月末には1,500時間になる予定。 

 折から大韓航空がA380を3機追加発注したというニュースが伝えられた。同航空はすでに5機を発注しており、2010年から順次受領する。また、この受注で、A380の総受注数は、17社から196機となった。うち4機は覚書。

 シンガポール航空ショーは24日(日曜日)まで続くが、今後エアバス、ボーイング、リージョナル機、ビジネス機、ヘリコプターなど、どのようなニュースが出てくるか、楽しみである。


チャンギ国際空港

(西川 渉、2008.2.20)

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