<シンガポール航空ショー>

ボーイング大量受注

 

 シンガポール航空ショーで、ボーイング社は60機の受注を発表した。うち56機はインドネシアのライオン・エアから737-900ER(220席)に対する注文。これで同航空の737は178機になる。ほかに50機の737を仮発注している。

 同じくインドネシアのガルーダ航空も777-300ERを4機発注した。同時に、先に発注していた6機の777-200ERを-300ERに変更することとなった。現用747の後継機として使いながら、新しい路線の開設にもあてる計画。

 さらに、世界最大の航空機リース会社ILFCは、ボーイング機を少なくとも126機発注する意向を明らかにした。その一方で、74機を発注している787の引渡し遅延に伴い、ボーイング社に補償を求めるともいう。

 ILFCの787は1番機の納入が1年近く遅れて2010年末か2011年初めになるもよう。この遅れによって、どの程度の損害をこうむるか。それが明らかになってから補償要求を出す考え。ILFCは、すでに多数のエアラインと787のリース契約を結んでおり、1機当りの契約額は1ヵ月およそ100万ドルという。

 シンガポール航空ショーの会場で、ボーイング社をめぐっては良いニュースと悪いニュースが交錯した。


チャンギ国際空港

(西川 渉、2008.2.21)

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