グラウンドゼロをどうするか

 

 アメリカから山野さんを経由して綺麗な写真が送られてきた。9.11多発テロから半年目にあたる3月11日夜、今はなきワールド・トレード・センターを光によって再現したものである。画面中央に自由の女神、左手にエンパイヤステート・ビルが見える。

  

 

 ワールド・トレード・センターの崩壊跡地、いわゆる「グラウンドゼロ」を今後どうするか。後片付けが進むにつれて、いろいろな提案がニューヨークに寄せられている。これまでのような高層ビルを建てる案は少なく、祈りのための公園や広場とする提案が多いらしい。その中のいくつかは以下の通りである。


(永遠の煙――国内線の旅客機から出る廃棄物を燃やしつづける。
このアイディアはワシントンのアーリントン墓地にあるケネディ大統領の墓所で
燃え続ける「永遠の炎 Eternal Flame」を踏まえたものであろう)


(墓石を建てる)


(消防士の肖像――犠牲者の肖像を次々と永遠に映し出す)


(天国への階段)

 どうも、しかし余り余り面白い提案がないので、最近のアフガン空爆再開に関する風刺を掲げておこう。


(車輪止め――ハトによるタカの離陸阻止)


(快適な空爆旅行)


(片づけ進むグラウンドゼロ――作業は毎晩徹夜でおこなわれている)

(害無笑、2002.3.19)

 (多発テロ目次へ

表紙へ戻る