<武装偵察ヘリコプター>

ベルARHが初飛行

 

 ベル・ヘリコプター社は6月2日、米陸軍向けに提案している武装偵察ヘリコプターARHの初飛行に成功した。

 同機は現用モデル407を基本として、機首にはロッキード・マーチン社の開発する偵察用電子機器のターレットを取りつけ、胴体左右にロケット弾を装備する。エンジンはハニウェルHTS900ターボシャフト(925shp)が1基。

 6月2日の初飛行は0.4時間。その後、同じ日に2回を飛んで、3回合わせて1.5時間の飛行がおこなわれた。

 なおベル407は民間機として最近までに600機以上が売れており、120万時間以上の飛行実績を持つ。

 このARHの開発で、ベル社の競争相手となっているのがボーイング社。MDヘリコプター社のAH/MH-6を基本とするものを提案している。欧州勢は選定の対象から外された。

 米陸軍のARH選定の結果は、来る7月6日に出る予定。採用機種は2006〜2011年までの間に368機が製造され、納入される。

【関連頁】

   ベル407XとARH(2005.2.23)


ベルARHの初飛行(写真:ベル社提供)

(西川 渉、2005.6.12)

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