<ボーイング旅客機>

2011年の実績

 ボーイング社は5日、2011年の実績を公表した。その中で特に強調しているのは777が202機の注文を受け、同機の年間受注数としては最高を記録したこと、新しく開発が決まった737MAXの受注数が早くも1,000機に達したことなどで、2012年は「737MAXの年」になるだろうという。

受注と引渡しの実績

機  種

受注総数

差引受注数

引渡し数

注文残

737

625

551

372

2,365

747

7

-1

9

97

767

42

42

20

72

777

202

200

73

380

787

45

13

3

857

合   計

921

805

477

3,771

 上表に示すとおり、この1年間の受注数は全機種合わせて921機であった。一方で注文のキャンセルもあり、それを差し引くと純受注数は805機になる。また年間引渡し数は477機で、注文残は3,771機となった。

 この中で737は引渡し数が372機で、月産31機に相当する。毎日1機ずつ出来上がってくる計算だが、2012年は月産38機をめざしている。そして787は今年、生産態勢を安定させ、月産10機を目標としている。

 

 なお、ボーイング社として2011年を振り返ると、民間機については次のような出来事があったとしている。

747-8インターコンチネンタル旅客機の公開(2月13日)
737MAXの開発着手(8月30日)
787旅客機の引渡し開始(9月26日)
747-8貨物機の引渡し開始(10月12日)
787による長距離飛行と速度に関する世界記録の達成(12月8日)
737の7,000号機完成(12月16日)

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