コマンチ半減(2)

 米『アビエーション・ウィーク』誌(2002年10月28日号)によれば、コマンチに関する今回の決定は7回目の計画変更という。しかし、それも最終的なものではなく、1,213機を650機に削ったが、その機数についてはもう一度、来年5月に見直すもよう。

 当面の計画では、今の原型2機に加えて9機の開発試験機を製作する。その1番機は2005年3月に飛び、以後2か月に1機ずつの割合で試験飛行に参加する。そして2007年から量産機の引渡しに入るが、量産機数は2007年が15機。翌年から23機、35機、48機、60機とつくってゆく。昨日の英『フライト・インターナショナル』誌(2002年10月22日号)のように元の計画62機が96機に増えるとは書いてなく、60機に減るというのである。

 なお、実戦配備につくのは2009年で、これは当初計画の3年遅れという。それに無人機が付き添って補助的な役割を果たし、さらに近代化されたアパッチを加えて、強力な攻撃体制を組むというのが米陸軍の計画である。

(西川 渉、2002.11.1) 

 

(表紙へ戻る)