<ユーロコプター>

EC175初飛行

 

 去る12月18日朝、ユーロコプターEC175ヘリコプターが初飛行した。もっとも実際に車輪が地面を離れたのは12月4日のことで、その後も何回か低空でホバリングをしている。それらを考え合わせると、18日の初飛行は実際には6回目に当たるとか。

 EC175の外観は、2008年2月のHAI大会で披露されたモックアップとほとんど変わっていないが、第三者の目には丸い機首のあたりなど、競争相手のアグスタウェストランドAW139にやや似ているように映るともいう。

 EC175は中国との共同開発になるもので、中国ではZ-15の呼称で生産される。総重量は約7トン。したがって総重量4〜5トンのAS365Nドーファンと9〜11トンのAS332スーパーピューマの中間に入るものとなる。

 エンジンは今のところカナダのPT6だが、ターボメカ・エンジンの採用も検討されているらしい。乗客数は最大16人。 

 型式証明は、今後2年間の試験飛行によって2011年に取得するのが目標。最初の発注者は英ブリストウ・ヘリコプター社で2012年に1号機を受領するという。ほかの注文も加えると、最近までに114機の注文を受けているが、その中にはフランスのヘリユニオン、ロシアのUTエアなどが含まれる。

 販売目標は今後20年間で800機。

【関連頁】

   ベールを脱いだEC175(2008.5.13)

(西川 渉、2009.12.21)

 

 

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