<ボーイング>

スカイフック大型飛行船

 ボーイング社とカナダのスカイフック社は吊り上げ能力40トンの飛行船を開発中。

 JHL-40と呼ばれるハイブリッド飛行船で、船体には合わせて4つのローターを取りつけている。このローターはボーイング・チヌークから、アビオニクスと操縦系統は787から準用する。設計は2008年7月に始ったが、運動性にすぐれ、航続距離を伸ばすための空力特性に留意し、航続360km。エンジン出力は21,000shp。ちなみにロシアのMi-26大型ヘリコプターはペイロード20トンだが、それに要するンジン出力は22,000shp。

 民間向けの用途はカナダ極地の石油や鉱物資源開発。軍用は重量物運搬。米陸軍は2015年頃、30トンの吊り上げ能力を持つヘビーリフト・ローター機の提案要求を出す予定。

 初飛行は2014年をめざし、需要は60隻くらい期待できるという。

 

【関連頁】

   ツエッペリンがやってくる(2004.7.15)

 

(西川 渉、2009.8.4)

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