<ハリケーン>

再びヘリコプター救助活動

 ハリケーン「カトリーナ」の被害は予想以上に大変なことになってきた。死者1,000人を超えるかもしれないという報道は、やがて数千人になり、今日は1万人になる恐れがあるとまでいわれる。風雨の中で直接死亡した人に加えて、せっかく救助されて病院や避難所に入った人までも、疲労困憊の上に食糧や医薬品がなくて死亡する例が増えはじめたからである。

 アメリカの危機管理も弱点だらけという声が出るようになった。防災対策も戦費やテロ対策に食われて、きわめてわずかな予算しかなかったという報道もある。こんなていたらくで、イラクくんだりまで出征する資格があるのかという人もいる。矢張りあの藪大統領の方策はどこかゆがんでいるのではないか。

 その藪大統領がやけになったか「イラクと北朝鮮に加えて、ハリケーンも悪の枢軸だ」と宣言しているマンガを見かけた。

 以下、ニューオーリンズ地域で救助活動にあたるヘリコプターの姿である。


陸軍チヌーク中隊の救援飛行出発前のブリーフィング


スーパードームに近いハイウェイ上で避難者をヘリコプターに乗せる。
高速道路は滑走路として最適の場所である。


被災者を探す沿岸警備隊のドーファン・ヘリコプター


屋根の上にいる人びとに接近する救助のヘリコプター。


ヘリコプターに救助された母子


海軍機で運んできた救援物資の配給


ヘリコプターが運んできた救援物資を運ぶ被災者


堤防の切れたところに砂袋を投下。


救助の遅れに腹を立てた民衆が
ヘリコプターに発砲する事件も発生、
救助活動は一時中断された。


被災地からの脱出。


イラクの写真ではない。
市内に略奪が横行するようになって、武装警官隊が出動。


同じく武装警察官。まるで戒厳令である。
避難所の中も暴力団が支配し、
銃声が鳴り響いているという報道もある。


「ニューオーリンズの地勢は基本的に、これと同じです」


ニューオーリンズ葬送のジャズ

【関連頁】

 史上最大の救助活動(2005.9.2)

(西川 渉、2005.9.4) 

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