<ボーイング>

787の初飛行延期か

 一昨日の本頁にボーイング787まもなく初飛行と書いたばかりだが、今朝になって突然、初飛行延期というニュースが飛びこんできた。胴体側面の一部に強化が必要になったためという。地上で試運転をしている間に、何か不具合が見つかったらしい。

 しかし、そんな単純な話ではないような雰囲気もあって、はっきりしたことはよく分からない。というのは、ボーイング社の発表が微妙な言い回しのためである。

 地上試験は今後も予定通りに続けてゆくといったり、新しい日程を決めるまでには数週間かかると云ったりしている。じゃあ、それまで飛ぶのか飛ばないのか。飛ぶけれども、飛びながら改修作業を進めるので、最終的な引渡し日程だけが変わるのか。

 また、改修内容が決まるまでには、新たな設計や試験も必要になるらしいが、それについてボーイングは云う。「航空機の開発途中で、このような構造上の改修が必要になるのは異例のことではないし、複合材の多用や組み立て工程などの根本的な問題が原因というわけではない」と。

 談話の中に否定の否定があったりして、内実を知らないものには分かりにくいが、何か新たな変事が起こっていることは確からしい。


地上試運転中の787原型機

[関連頁]

   ボーイング787まもなく初飛行(2009.6.22)

(西川 渉、2009.6.24)

 

表紙へ戻る