リージョナル・ジェット驚異の受注
今から一と月余り前、もはや旧聞に属するが、6月なかばのベルリン航空ショー(ILA2000)で、フェアチャイルド・ドルニエ社とエムブラエル社がリージョナル・ジェットに関して150機ずつの大量注文を獲得した。
その少し前ボンバーディア社は500機の受注を発表したばかりである。リージョナル・ジェットの大量注文はどこまで拡大するのか、まことに驚くべきものがある。ボンバーディアの受注については本頁に掲載したところだが、フェアチャイルドとエムブラエルも負けてはいないところを書いておかねば、片手落ちになるやもしれず、ここに記録しておく次第。
ベルリンからのニュースによると、フェアチャイルド社は728JETについて確定50機、仮100機の注文を受けた。またエムブラエル社もERJ-170について50機の確定注文を受け、さらにERJ-170と-190について100機の仮注文を受けた。発注したのは、いずれもGEのリース会社、キャピタル・アビエーション・サービス社という。
ほかにもフェアチャイルド社は、ILA2000でドイツのリース会社、ババリア・インターナショナルから928JETを4機、728JETを2機受注し、オーストリアのエア・アルプスからも328JETを3機、428JETを5機受注している。
間もなく1週間ほどでファーンボロ航空ショーがはじまる。そこでもまた新たな受注が発表されるに違いない。
リージョナル・ジェット熱は驚異というほかはない。
(西川渉、2000.7.14)
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