インターネット・ブラウザーの左上についている「戻る」ボタンの機能をなくしてしまうサイトがある。このことはヤコブ・ニールセン先生が指摘し、本頁でも紹介した。
もとより他人に言われるまでもなく、ウェブ・サーファーの多くの人が経験しておいでだろうが、最も多いのはXXX頁で、いったん入りこむとなかなか出られなくなることがある。どうかすると新しいウィンドウがどんどん開いて行って、何が何だか分からなくなったりする。
そんなとき急に人がきたりすると、咄嗟に画面を閉じることができず、慌てるばかりで大恥をかかなければならない。
ただし「戻る」ボタンの悪用は、そんなスリーエックス・サイトばかりではない。昨日はドイツのDASAのサイトで戻れなくなってしまった。エアバスのことなどが書いてある普通のサイトで、こんな悪質なことをやっている頁には初めて遭遇した。
ここでは日本語で苦情を申し立てるだけだから、DASAの目には入らぬだろうし、改めもしないだろうが、いっこうに構わない。わざわざ時間をかけて英語やドイツ語を書いて苦情を送るほどのこともない。今後はアクセスしないだけである。
(西川渉、99.12.18)