<シコルスキー>

S-76C++に型式証明

 シコルスキーS-76C++双発タービン・ヘリコプターは1月3日、FAAの型式証明を取得したと伝えられる。現用S-76C+の改良型で、量産1号機はペトロリアム・ヘリコプター社(PHI)へ引渡された。これまでに、60機以上の注文を受けているという。

 S-76C++は2005年2月のHAI大会で開発計画が公表されたもので、新しいターボメカ・アリエル2S2エンジンを装備、飛行性能が向上し、航続距離が伸び、騒音は静かになった。またアビオニクス類も新しくなり、異常作動を監視するHUMSも取りつけられた。

 シコルスキー社では、このS-76C++につづく本格的な発達型として、S-76Dの開発を進めている。同機は目下開発中のPW210Sエンジンを搭載、新しい電子機器を装備して、騒音の少ない静かなローターを取りつけ、防氷装備もするという。型式証明取得は2008年の予定。


2005年のHAI大会に展示されたS-76C++のモックアップ

【関連頁】

   シコルスキーS-76C++とS-76D(2005.2.22)

(西川 渉、2006.1.7) 

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