去る6月25日午前1時、本頁にアクセス・カウンターをつけて丁度1年が経過した。この瞬間は、あいにく眠っていたので正確なヒット数は分からないが、5時間前の24日午後8時が18,998人だったから、19,000人をわずかながら超えていたにちがいない。ちなみに3時間後の25日午前4時は19,015人であった。
そこで話を簡単にするため、1年間のアクセス数が19,000人だったということにしたい。カウンターをつけた当初は、どのくらいの人数になるか分からず、最初の数日間の実績から年間1万人という目標を設定した。しかし7か月で1万人に達したので、次は年間17,000人という目標をかかげた。
それが、お陰様で19,000人ということになり、読者もしくは利用者の皆さまには厚く御礼申し上げたい。そうなると、次は「年間2万人」という目標を掲げねばなるまい。
ここに至るまでの、1年間の月別ヒット数はどうだったか。途中までの経過は先に中間報告を申し上げたが、全体をまとめると次表のようになる。
|
|
|
|
|
1998年 |
6 |
254 |
42.3 |
2 |
7月 |
31 |
1,166 |
37.6 |
15 |
8月 |
31 |
1,272 |
41.0 |
9 |
9月 |
30 |
1,636 |
54.5 |
12 |
10月 |
31 |
1,392 |
44.9 |
11 |
11月 |
30 |
1,537 |
51.2 |
8 |
12月 |
31 |
1,493 |
48.2 |
9 |
1999年1月 |
31 |
1,533 |
49.5 |
8 |
2月 |
28 |
1,719 |
61.4 |
8 |
3月 |
31 |
2,102 |
67.8 |
11 |
4月 |
30 |
1,748 |
58.3 |
9 |
5月 |
31 |
1,667 |
53.8 |
10 |
6月1日〜6月25日 |
24 |
1,481 |
61.7 |
13 |
|
365 |
19,000 |
52.1 |
125 |
この表で見ると、1日のヒット数は年間平均50人余りだが、前半よりは後半の方がわずかながら伸びてきたように思われる。最も多かったのは3月で、月間2,000人を超えた。こんな月はほかにはない。次いで2月と6月が多かった。
逆に12月、1月、5月が少ないのは休日が多いせいか。休日はパソコンではなくて、やはり戸外に出かける人が多いのであろう。またインターネットは会社や学校で見る人が多いのかもしれない。
更新回数とヒット数との関係は、この表からははっきりしない。よく、更新回数が多くなければヒット数は伸びないといわれるが、月に10回程度の更新では、まだそうした法則は当てはまらないのかもしれない。といって、これを月に3回くらいに減らせば、見る人は大きく減るであろう。
もうひとつは質の問題で、内容が面白くなければ訪問客も増えない。これが最大の要素であることはいうまでもない。
サイトの便利さも利用客を増やす要因であろう。つまり、本頁にくればさまざまなサイトへつないでゆけるという便利なリンクを設定することである。これも、しかし、無闇にリンク数が多いだけでは却って使いにくいし、少数でも過不足のない的確性が求められる。
このように考えてくると、ホームページと訪問客との関係は航空路線と乗客との関係に似ていることに気がつく。
航空路線は、便数が多くて旅客にとって利便性の高いことが求められる。しかしハブ空港でのリンクは、羽田のようにただ接続路線や便数が多いだけでは駄目で、発着時刻の整合性がなければならない。また路線や便数を余り多くしすぎると乗り換え客が増えて空港は混雑し、施設の規模も大きくなって却って不便になる。
もうひとつ、航空路線は運賃が安くなければ、利用客が減って競争に負ける。これをインターネットに当てはめるならば、画面の軽さ、表示の速さであろう。重い写真画像やJAVAやフレームのような特殊な仕掛けにばかり凝って、なかなか表示されないサイトは困ったものである。そういうところに接続すると、画面の表示に時間がかかり、運賃ならぬ接続料金や電話料金がかさんで、心理的にもストレスが高まるから利用者はだんだん減るに違いない。
本頁はそんなことがないよう、ノーフリルの低運賃でしかも安全・快適な航空路線のように、飾りっ気はないけれども、軽くて速い快適なサイトをめざして、次の1年間は2万回のアクセスを目標にしたいと思う。
ここに改めて、皆さまのご支援、ご愛読をお願い申し上げます。
(西川渉、99.6.26)
(「電脳篇」目次へ戻る) (表紙へ戻る)