<ボーイング>

ドリームリフター初荷

 ボーイング自ら世界で最もみにくい飛行機と自嘲する超大型747貨物機「ドリームリフター」による787構造部品の輸送がはじまった。その最初は名古屋の中部国際空港から川崎重工製の787前部胴体と富士重工製のウィング・ボックスを積んで、1月12日シアトルのボーイング・フィールドへ到着したというもの。

 これらの部品は先ずサウス・カロライナ州のチャールストンで胴体の中央部分と組み合わされ、それからボーイング社のエバレット工場へ搬入される。

 それが直接チャールストンへ行かなかったのは、ボーイング・フィールドで重量物搭載の試験飛行をするためで、実はまだドリームリフトはFAAの最終的な型式証明を取得していなかったのである。というのも昨秋以来の試験飛行の結果、ウィングレットを外すことになったり、天候悪化で飛行できなかったり、証明の取得は2月になる予定。

 なお、ドリームリフターは全部で3機の製造が進んでおり、2号機は去る1月7日、台湾でロールアウトした。間もなく初飛行して、今月中にシアトルへ飛ぶことになっている。

 また、肝心の787ドリームライナーは今年夏ロールアウトの予定。


台湾エバグリーン社でロールアウトしたドリームリフター2号機


この想像図で見る限り、上の実物写真でも見るように、塗装がきれいに
できているせいもあって、ボーイングのいうほどみにくいとは思えません。
実際に筆者の撮った写真は下の関連頁にあります。

 【関連頁】

   ボーイング工場を見る(2006.10.7)
   ボーイング747改造の特殊輸送機(2006.9.18)

(西川 渉、2007.1.15) 

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