<ニュースの要約>

ボーイング7E7受注状況

 

 ボーイング社は開発中の7E7について、この年末までに200機の注文を取ってみせると頑張ってきた。まだ年を越したわけではないので、その目標が実現したかしなかったか断定はできないが、12月22日には日本航空から確定30機、仮20機の注文を取り、1週間後の12月29日にはコンチネンタル航空から10機の注文を得て、確定受注分だけで総数122機となった。前からの交渉がひそかに続いていたものだろうが、エアバスA350の新たな攻撃にさらされながら、まずまずの健闘といえるかもしれない。

 7E7の開発は今年4月26日、全日空が大量50機を発注して、本格的な開発がはじまった。以来8か月の間にエア・ニュージランド、ブルーパノラマ(イタリア)、ファーストチョイス(イギリス)、プライマリス航空(アメリカ)などから注文を得ている。これらのエアラインによる発注状況は下表の通り。

エアライン

国  籍

発注機数

全日空

日本

50

エアニュージランド

ニュージランド

2

ブルーパノラマ

イタリア

4

ファーストチョイス

英国

6

プライマリス

米国

20

日本航空

日本

30

コンチネンタル航空

米国

10

合      計

122機

 なお、ブルーパノラマ航空はローマに本拠を置いて1998年に発足、ボーイング737-400を5機と767-300ERを4機運航中。これで2004年は90万人近い乗客を定期便とチャーター便で輸送した。

 ファーストチョイスは英国のエアラインで、親会社は英国最大手の旅行会社、ファ−ストチョイス・ホリデイズである。


7E7日本航空機

 7E7ドリームライナーは、250人前後の乗客を載せて長航続性能を持つ中型旅客機。2007年に初飛行し、2008年から就航の予定。


7E7コンチネンタル機

 ボーイング7E7対エアバスA350(2004.10.11)

 エアバス対ボーイング(2004.7.16)

(西川 渉、2004.12.31)

表紙へ戻る