<米陸軍>

ベルARH開発中止へ

 ベル・ヘリコプター社が米陸軍向けに開発中の武装偵察ヘリコプターARH-70の契約が取り消しになるらしい。

 このヘリコプターは2005年、ボーイング社との競争の結果512機の採用が決まり、既存の民間モデル407単発機を基本として開発がはじまった。そして同年6月2日に初飛行、試験飛行に入ったが、事故を起こすなどして開発日程が遅れ、開発費も当初予定の36億ドル(約4,000億円)が64億ドル(約6,500億円)にふくれ上がった。

 そのため1機あたりの価格は860万ドル(約9億円)のはずが1,450万ドル(約15億円)になるという。

 さらに開発日程は、当初2009年に完成の予定だったが、これが4年遅れになるというので、今年夏アメリカ議会が疑問を呈し、いま最悪の事態を迎えたものである。

(西川 渉、2008.11,6)

【関連頁】

 ベルARH取りやめか(2008.7.11)

 ベルARHを採用(2005.6.1)

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