航空の現代電脳篇 → ホームページ作法(26)

『航空の現代』別巻の開設

 

  『航空の現代』もお陰様で毎日300件前後のアクセスをいただくようになりました。読者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

 このようなホームページの作成に当っては、わが敬愛するヤコブ・ニールセン先生の教えにより、読者のダウンロードに負担がかからぬよう、なるべく荷重を軽くするように努めて参りました。そのうえで、いったんアップロードした頁は古くなったからといって削除してはいけないという、これまたニールセン先生の教えを守ってきました。

 そのため報告や論考の記事が4年半で500篇を超え、プロパイダーの無償提供の限界を大きく超過するに至りました。さらに最近はデジタルカメラの写真も増え、先生の教えには反しますが、アップロードの容量がだんだん大きくなってきました。

 一方ではインターネット・システムの進歩にともない、ケーブルテレビ、フレッツISDN、ADSLなどの実現によって常時接続と同時に、大容量の高速ダウンロードも可能になってきました。ウェブサイトは今インフラ(基盤施設)の拡充につれて容量や荷重が増える傾向にあります。

 しかし『航空の現代』として、文章ばかりでなく、写真を増やしてゆくには、次々と容量を増やし、同時に料金の増額を覚悟しなければなりません。このままでは、いずれ限界にぶつかってしまうことを危惧しておりました。先日も国外で撮った写真を、少し余分に掲載しようとしたところ、作業中に容量がいっぱいになり、改めて容量拡張の手続きをしなければならない状態に遭遇しました。

 そこへ偶然のこと、なぜか無料で100MBのホームページ設置場所を提供するという人が現われたのです。今まで窮屈な思いをしていたのが、不意に広々した場所へ解放されたような気持ちになりました。

 すぐに、その場所を借りることにしたのが『航空の現代』別巻――もしくはデータ貯蔵用の別館というわけです。当面は今まで遠慮して掲載しなかったような旅先での写真を中心に、むろん個人的なものではなく、航空に関する写真レポートのような形で掲載してゆきたいと思います。

 ただし、読者の立場からすれば、別巻か本巻か、そういうことを意識したり区別したりする必要はありません。インターネットのハイパー機能を生かして、本巻と別巻との間をクリックひとつで自由に往来できる立体的なサイトをつくってゆきたいと思います。

 今後ともご愛顧のほどお願い申し上げます。

(西川渉、2001.5.11)

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