<エアバス>
A350XWBの開発着手へ エアバスA350XWBの開発着手が去る12月1日、親会社EADSの取締役会で認められたもよう。
A350XWBは本頁でもご報告したように、今年7月のファーンボロ航空ショーで、先のA350に代わる新しい計画として発表されたが、ここにようやく具体化することになった。
A350XWBはボーイング787に対抗する中型長距離機として設計され、乗客250〜350人乗り、航続距離は15,000km以上になる。開発費はおよそ100億ユーロ(1.5兆円)とみられ、EADSは自己資金が基本と表明しているが、詳細は不明。フランス政府も支援の予定という報道もあり、再びボーイング側から世界貿易機関(WTO)への訴訟もからんで、問題が悪化するおそれもある。
就航時期も発表されていない。競争相手の787が2008年の就航という予定に対して、おそらくA350XWBは5年遅れぐらいになるのではないかと見られている。
これらの詳細について、エアバス社は本日12月4日、パリ時間の午前9時から記者会見を開いて明らかにするもよう。
【A350XWB関連頁】
エアバスA350XWB開発計画(2006.8.28)
エアバスA350XWB(2006.7.31)
エアバス会見(2006.7.28)(西川 渉、2006.12.4)