<エアバスA380>
生産2号機を引渡し エアバス社は去る1月11日、2機目のA380を引渡した。引渡し先は1号機と同じシンガポール航空で、予定よりも1週間ほど早かった。
これでシンガポール航空はA380を2機保有し、今後なお4号機までは他のエアラインに先駆けて受領することになっている。5〜6号機はカンタス航空とエミレーツ航空が8月に受け取る予定で、それまではシンガポール航空が唯一のA380運航者となる。
シンガポール航空は昨年10月25日からA380の定期運航を開始、シンガポール〜シドニー間で2007年末までに130便、950時間の飛行をした。今後は2号機の受領によって便数を増やすことにしている。
シンガポール航空は、総数19機のA380を発注しており、2月末に3号機を受領して、ロンドン・ヒースロウ空港への定期運航を開始する。
エアバス社は今年中にA380を13機引渡す計画。
このようにして、A380の生産は少しずつ軌道に乗りつつあるが、一方のボーイング787は逆に、初飛行がさらに遅れるという報道が出てきた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙が伝えたもので、初飛行の遅れによって試験飛行も今年中の完了は難しく、エアラインへの引渡しも遅れるという。したがって2009年末までに109機を生産するという計画も達成できないだろうと見る。
この報道について、ボーイング社はコメントを拒否している。
(西川 渉、2008.1.16)
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