<エアバスA380>

今日にも型式証明

 エアバスA380が今日にも型式証明を取得するもよう。欧州AIA(Air-Safety Agency)と米FAAの証明が同時に認められるかもしれないというニュースが飛びこんできた。

 A380の型式証明取得の手続きは5年前に始まり、昨2005年4月27日の初飛行を経て順調に進んできた。去る11月19日には長距離路線への就航を想定して南仏トゥールーズの本拠から成田空港へ飛来したばかりである。

 それにしても、これは皮肉なニュースで、型式証明は取ったものの、量産機の引渡しは当初予定から2年遅れの来年秋になる。全長500kmにも及ぶ膨大複雑な電気配線が間に合わないためだが、この引渡し遅延が明るみに出て以来、今年はエアバスの悪いニュースばかりが続いた。

 しかし年の瀬を迎えて、最後に良いニュースが出てきたことになる。来年こそは良いニュースが続くことを期待しよう。

(西川 渉、2006.12.14)

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