<2010年元旦>

明けましておめでとうございます

 昔マーチン・ケイディン(Martin Caidin、1927〜1997)という航空作家がいました。ニューヨークに生まれ、16歳で航空雑誌の記者になり、パイロットの資格を取得、37歳までにフィクションとノンフィクションを合わせて50冊以上の本を書いたそうです。

 その中の1冊 "Test Pilot" というノンフィクションは1961年の出版ですから、その本を日本橋の丸善で見つけたのは同じ年か翌年だったでしょうか。いま本棚から出してみると、定価3ドルとあり、鉛筆で薄く1,260,-と書いてあります。

 その頃1ドルは360円でしたが、アメリカからの送料や手数料を加えると、1ドル420円というのが丸善の売り値でした。当時の私の薄給からすれば、その1割にも相当する高価な本です。けれども非常に面白い本で、思い切って買っただけの価値はありました。

 ここでは、しかし、その内容をご紹介しようというのではなく、著者紹介のところに、航空関連の本だけで27冊を書いたとあるのが目にとまりました。こちらも是非あやかりたいという高望みをもったものです。

 無論そうはゆかず、非才の高望みのまま、あっという間に半世紀近くたってしまいました。しかし、せめて昨年1年間に書いた雑多な作文ですが、本頁用に書いたものは別として、紙の上に印刷されたものをここにまとめておきたいと考えました。

 これらは原則として本頁に掲載してありますが、中には版権の関係、もしくは未刊のために掲載していないものもあります。

 

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