<発達型747>

パリの余憤

 ボーイング社が計画中の747発達型にいよいよ注文が出そうである。具体的な契約交渉を進めているのは欧州ルクセンブルクのカーゴラクス貨物航空。したがって発注するのは貨物機になる。契約交渉の対象になっているのは10機で、2009年の引渡し開始が想定されている。

 なお、カーゴラクスは現在ボーイング747S貨物機を13機使用している。発達型が入ってくれば、これら現用機を補強することになる。

 このニュースに対し、エアバス社は「驚き」を表明すると共に、カーゴラクスがもっぱらボーイング社のみと交渉し、エアバス社に提案のチャンスを与えなかったことについて、強い不満をもらしている。

 747発達型の開発着手は、今月中にも発表されるかもしれないという。同機の詳細は、本頁「パリの余光」のとおり。

 【パリ航空ショー関連頁】

   パリの回天(2005.7.7)
   パリの余光(2005.7.6)
   パリの余熱(2005.7.4)
   パリの余照(2005.7.1)
   パリの余炎(2005.6.29)
   パリの残響(2005.6.24)
   パリの余燼(2005.6.23)
   パリの余韻(2005.6.21)
   パリの総括(2005.6.18) 
   激論火を噴く(2005.6.17) 
   受注競争と論評合戦(2005.6.16) 
   エアバスA380とA350(2005.6.15) 
   ボーイング体勢挽回へ(2005.6.14) 
   切り結ぶ両雄(2005.6.10) 
   巻き返すボーイング(2005.5.12) 
   エアバスA350に初の注文(2004.12.23) 
   エアバスA350の開発決定(2004.12.14) 

(西川 渉、2005.7.22)

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